委員会・分科会活動/ダム事業のITに関する調査分科会
(付録) 2. 平成17 年度活動状況報告
平成17年6月に発足した「ダム事業のITに関する調査分科会」は、ダム事業に関するITの現状について整理、分析を行い、電子データ交換標準化等の調査研究を行うことを目的に設置された。
期間は平成17年度から19年度までの3ヵ年で、本年度は、主にダム事業に関連する調査設計、施工、管理部門の関係機関に対して、ITの現状について調査を実施した。
2.1 平成17 年度の主な審議内容
平成17年度は3回の分科会および6回の幹事会を開催した。分科会および幹事会では、ITに関する情報収集、現状調査の実施方法、取りまとめ方針を審議した。平成17年12月に調査設計・施工・管理部門を対象にしたアンケート調査を実施し、ダム事業におけるITの進展状況をはじめとして、利用環境、規則、基準、扱うデータの仕様及び構成(地質調査結果、水文データ、品質管理、堤体観測、貯水池地滑りデータなど)、整理方法及び利活用状況、活用しているシステム等の運用状況等を整理し、課題を抽出した。
2.2 平成17 年度分科会・幹事会開催状況
2.2.1 平成17年 4月 8日(金) 準備委員会
分科会の名称は「ダム事業のIT に関する調査分科会」とする。
範囲はダム事業に関する調査設計~施工~管理を対象とする。
活動期間は約3 カ年とする。
別途ワーキングを立ち上げる。
構成員に設計コンサルタントを数社入れる方向で調整する。
2.2.2 平成17年 6月 2日(木) 第1回幹事会
日本で使いやすいダム事業のIT について整理する。
幹事会分科会を進めるための話題提供や意見交換の場とする。
各社のITについて、実施内容、ターゲット、課題の提供を行う。
  ―話題提供-
a.「電子納品とSXF」 JACIC
b.「作業所業務を支援するシステムと電子商取引」 大成建設
c.「ダム事業の調査設計分野におけるIT」 INA
d.「IT の現状報告」 大林組
2.2.3 平成17年 7月26日(火) 第2回幹事会
次回幹事会はアンケート調査の方法や様式等について検討を行う。
今後発生する作業に対して新たな協力者を再募集することも考える。
幹事会で具体の作業を行い、結果を分科会に諮るスタイルをとる。
  ―話題提供-
a.「なおしや又兵衛について」 前田建設工業
b.「ダム事業におけるITの活用状況」 前田建設工業
c.「GPS を活用した土工革命その他」 鹿島建設
d.「yec のIT の現状と課題」 八千代エンジニアリング
e.「ダム管理における電子化の現状」 水資源機構
2.2.4 平成17年 8月 4日(木) 第1回分科会
分科会におけるIT検討の方向性について議論した。
  ―話題提供-
a.「電子納品とSXF」 JACIC
2.2.5 平成17年 8月26日(金) 第3回幹事会
調査する企業者及び請負者(ゼネコン、コンサルタント)のリストを作成する。
アンケート案はグループ毎(ゼネコン、コンサルタント、企業者)にとりまとめる。
対象は以下による。
ゼネコン:IT 統括部門、現場(施工)、管理
コンサルタント:本社(ダム設計部門)
  ―話題提供-
a.「三次元ダム設計支援システム」 ダム技術センター
b.各社、各機関からのIT調査様式の提案
2.2.6 平成17年 9月30日(金) 第4回幹事会
調査アンケート内容について検討
調査時期、対象機関、配布方法等について検討
  ―話題提供-
a.ゼネコン、コンサルタント、発注機関から調査内容の具体的提案
2.2.7 平成17年10月 5日(水) 第2回分科会
調査アンケート内容と依頼先について議論して方向性付けを行った。
  ―話題提供-
a.「プロダクトモデルをめぐる情勢」 JACIC
b.「三次元ダム設計支援システム」 ダム技術センター
2.2.8 平成17年11月 1日(火)~2日(水) 現地見学会
場所: 独立行政法人水資源機構 滝沢ダム、浦山ダム
内容: 滝沢ダムCALS 実証実験について 水資源機構
  滝沢ダム打設設備自動運転システムについて 本体JV
  滝沢ダム原石採取工事IT 関連技術 原石山JV
  浦山ダムと滝沢ダムのダムコンについて 水資源機構
2.2.9 平成18年 1月26日(木) 第5回幹事会
内容: アンケート結果の速報。
  CAD データの現状と今後のあるべき方向性について議論。
2.2.10 平成18年 2月24日(金) 第6回幹事会
アンケートの報告書の検討
  ―話題提供-
a.「3DCADの実情報告」 嘉瀬川ダム本体建設
  鹿島・青木あすなろ・松尾共同企業体工事務所
b.「LCDMフォーラムの活動紹介」水資源機構
2.2.11 平成18年 3月10日(金) 第3回分科会
平成17年度の活動報告の内容を確認した。
調査アンケート結果の報告を実施。
  ―話題提供-
a.「地上レーザー計測による測量」 中日本航空株式会社
b.「航空レーザー計測による測量」   〃
2.3 今後の予定
アンケート調査結果を踏まえた詳細分析
ダム事業におけるデータ利活用の現状分析
ダム事業における標準化の現状分析
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