アルバニア共和国は東ヨーロッパのバルカン半島南西部に位置し、起伏があって山地地形が多く、一番高い山はディバル地区にあるコラビ山で、2,753ｍである。また、バルカン半島最大の湖であるシュコダル湖に面している。

海岸付近の低地は典型的な地中海性気候であり、内陸部の高地は大陸性気候である。

(2) ダムの概要

アルバニア共和国の全ダム数は306ダムである。高さ15ｍ以上のダムは305ダムあり、その73％は高さ30ｍ未満である。また、全ダムの98％はアースダムである。

この国の水力による発電出力は1,400MWである。

この国では1960年から1990年までの30年間に296ダムが竣工しており、1990年以降の竣工は9ダムと少ない。

(3) 代表的ダム

最大のダム高さは1978年完成のFIERZEダムで167ｍ、堤頂長400ｍのロックフィルダムであり、その総貯水容量は27億m3である。なお、このダムは500MWの発電に利用されている。２番目は1986年完成のKOMANダムで高さ133ｍ、堤頂長275ｍ、総貯水容量4.5億m3のロックフィルダムである。これも600MWの発電に利用されている。