目的/タイプ |
洪水調節、発電(F/P)/重力式コンクリート(G)
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堤高/堤頂長/堤体積
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138.1m/961.6m/5,200千m3
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総貯水容量/発電所出力
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9,260百万m3/240万kW
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事業主体
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ソンラ水力建設管理事務所(Son La PMB)/ベトナム電力公社(EVN)
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完成予定
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2010年12月1号機運開予定
2012年12月全6台運開予定
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関連
企業
・
政府
機関
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本体
施工
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土木
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ソンダ企業体(越)
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水門・鉄管
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頂部洪水吐水門/CHMC(中)・SXHM(中)、底部洪水吐/ECIDI(中)・JHMW(中)、取水口水門/MIE(越)・AGRIMECO(越)、圧力鉄管/CPMC(越)・PEC(越)、放流庭水門/NARIME(越)
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電気設備
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水車・発電機/Alstom Power Hydraulique(仏)・Alstom Power Hydro(仏)・天津Alstom Hydro(中)、変圧器/CHMC(中)西安XD Transformer(中)、GIS/New North East Electric (中)・NHVS(中)、OHC/Quang Trung(越)
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コンサルタント
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施工監理/SMEC(豪)・日本工営(日)・電源開発(日)、設計/PECC1(越)・Hydroproject Institute(露)・AF-Colenco(スイス)
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資金リソース
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ベトナム国政府資金
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●計画概要
ソンラ水力発電所は、ベトナム国北部地域への電力供給による工業化推進と、同国北西部地域の社会経済の活性化を目的にベトナム電力公社(EVN)により計画された、同国最大となるプロジェクトである。同プロジェクトにより建設されるダムは、中国雲南省に発しトンキン湾に注ぐ紅河の下流デルタ地帯の洪水対策をも目的としている。
地点は首都ハノイの北西約250kmに位置し、紅河で最大の支流ダ川(Song Da)の有効落差101.6mを利用し、最大出力240万kW(年間電力量9,429GWh)の発電を行う計画である。
同計画の下流約190kmには、1994年に運開したホアンビン(Hoa Binh)水力発電所があり、同プロジェクトの貯水池と合わせ70億m3の洪水調節が可能となる。また更に、上流域には、1,200MWの発電設備を有するライチョウ水力発電プロジェクトが計画されている。
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●環境対策関連
ソンラダム築造による水没予定面積は、224.2km2に及び、約20,000世帯、10万人の住民移転が余儀なくされる。また、1万haもの田畑も共に水没することから、ベトナム政府は工事開始前から、生活再建策を含む大規模な住民移転計画を進めている。
貯水池は、ダムが建設されるソンラ省、ラオスと国境を接するディエンビエン省、中国雲南省に接するライチョウ省の3省にまたがり、各省との調整は困難を極めている。世界銀行やアジア開発銀行(ADB)の人的協力を得て、ベトナム農業農村開発省(MARD)を中心に住民移転を実施している。
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●ダム及び付帯設備諸元
・ダム 堤高/堤頂長 :138.1m/961.6m
総堤体積 :5,200千m3(RCC:3,100千m3/普通コンクリート:2,100千m3)
・貯水池 総流域面積 :43,760km2
満水位 :EL.215.0m (利用水深35m)
総湛水面積 :224.2km2
有効貯水容量 : 650,000千m3
年間流入量 : 8,450千m3
設計洪水量 :41,910m3/s/60,000m3/s(PMF)
・洪水吐 頂部洪水吐 :型式×門数;ラジアルゲート×6(幅15m×高11.2m)
放流能力 ;17,380 m3/s
底部洪水吐 :型式×門数;ラジアルゲート×12(幅6m×高9.6m)
放流能力 ;24,530m3/s
・発電所 発電容量/発電量 :240万kW(40万kW x 6基)/9,429GWh/年
最大使用水量 :3,462m3/s
最大有効落差 :101.6m
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●プロジェクト位置図
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●工事進捗状況/写真
2003年05月 転流工着工
2005年01月 第1次転流
2005年01月 本工事開始
2005年12月 第2次転流(式典)
2008年01月 堤体RCC打設開始
2008年05月 50万m3打設達成
2008年09月 100万m3打設達成
2009年02月 150万m3打設達成
2009年07月 190万m3打設達成
2010年06月 湛水開始予定
2010年12月 1号機運開予定
2012年12月 全機運開予定
写真1:下流左岸側より堤体全景を望む(左岸はベルコン打設で天端に到達済み)2009年8月撮影
写真2:下流左岸側よりペンストック及び発電所を望む(40MW x 6基)2009年8月撮影
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