インドネシア共和国 ポンレポンレダム

                          

目的/ダムタイプ

灌漑

堤高/堤頂長/堤体積

55.0m/236.0m/510千m3(スラブ12,800m2)

総貯水容量/総湛水面積

有効40.4百万m3

事業主体

インドネシア公共事業省水資源開発局

完成

2009年7月31日

関連
企業

政府
機関

本体
施工

土木

ハザマ・ブランタスJO

鉄構・鉄管

同上

電気

同上

コンサルタント

日本工営

資金リソース

国際協力銀行(JBIC)円借款

●計画概要

ポンレポンレダムは、円借款によりインドネシア共和国東部地方において実施されている小
規模灌漑管理事業(通称DISIMP)の中の一つのサブプロジェクトとして、スラウェシ島南部に建設された灌漑事業用ダムである。DISIMPは総額270億円のJBICローン資金であり、全部で27の灌漑プロジェクトであり、ポンレポンレは通算8つ目となる灌漑用水ダムである。ポンレポンレダムの建設により貯水池から下流域約4,000haの灌漑地区へ農業用水を供給し、農業生産を増大させることにより住民の生活レベル向上を図ることが目的であり、灌漑地区への農業用水路も併せて建設された。
ポンレポンレダムのダム形式は、工費や工期などの比較検討の結果、コンクリート表面遮水

型ロックフィルダム(以下CFRD)が採用された。設計・施工管理は、日本工営であるが、エンジニアは発注者であるインドネシア公共事業省である。2003年4月から詳細設計が開始され、本体施工工期は、2006年1月1日~2009年7月31日である。

●環境対策関連

本プロジェクトにおける環境への配慮としては、骨材製造を乾式製造としたこと、原石山の有効利用に取り組み、賦存率の向上を図ったこと、原石山の掘削形状を、将来の景観に配慮し、できるだけ掘削法面が上流から見えない方向に掘削したことが挙げられます。また、河川の水質に対しては、定期的に濁度とphを測定し、異常がないことを確認しながら施工を進めた。

●ダム及び付帯設備諸元

・ダム   堤高     : 55.0m
 堤頂長    : 236.0m
       総堤体積   : 510千m3
 ・貯水池  総流域面積  :  78km2
       満水位    : EL318.00m 
       総湛水面積  :          km2
       有効貯水容量 :     40.4百万m3
       設計洪水量  : 873m3/s(1,000年確率)    
 ・洪水吐         : 型式×門数;ジェットフローゲート×1門
メンテナンススライドゲート×1門
自由越流式(W=31m)、フリップバケット方式
                放流能力 ;1,590m3/s
 ・土砂吐         : なし

●プロジェクト位置図

         

●工事進捗状況/写真

・2006年 1月 準備工事着手
・2006年10月 仮排水路トンネル工事着手
・2007年 7月 基礎掘削完了
・2008年 5月 本体盛立完了
・2008年 7月 フェーススラブ打設完了
・2008年11月 試験湛水開始

フェーススラブ打設状況(2008年6月撮影)

試験湛水状況(2009年2月撮影)

 

 

 

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