委員会・分科会活動/コスト縮減分科会
活動目的
今世紀の高齢者社会の時代に備えて限られた財政資金を有効に活用し、効率的、効果的でかつ高品質な社会整備資本を行うことは当然であり、そのためにも公共工事のコスト縮減施策の推進は強く求められる。ダム事業も例外ではなく、むしろより一層注目されている。このためダム事業においては計画から施工に至るまでの各部署でここ数年にわたり夫々この問題と取り組んできている所であるが、事業全体としての範囲も広く関係する機関も多い事からダム事業全体論としてこれをとりまとめて論ずることはあまりなされていないようである。そこでダムに関する多様な機関が集まっている当会がこの問題に対して調査検討を実施する。
活動期間
平成13年度~平成14年度 (2年間)
活動結果
先ず、ダム事業におけるコストの構成やその考え方について整理したうえで、コスト縮減の問題の背景や現状について分析をおこなった。次に、各段階ではどのような縮減事項があるのかといった観点から、ダム事業の流れに沿った各段階ごとにコスト縮減につながると思われる事項について計画段階での工夫、基準の見直し或いは技術開発の推進と言ったジャンル別に分けてマトリックス化した。
これらのコスト縮減が全体のトータルコストの縮減に影響の度合いが大きそうな事項について取り出した。これらの資料を基にその費用のウェイトが比較的大きく、そのコストの縮減効果が全体の事業費の縮減にも繋がる項目について、現状、縮減余地、今後の方策について検討した。
これらをダム事業においてトータル的な事業コスト縮減計画の検討する際の参考となるような事項や考え方或いは方策について総括的な提言をした。
以下に報告書「ダム事業のコスト縮減策について」の目次を掲載する。(報告書は会誌第 184号2003-7に掲載)
第一章 検討の背景と目的
第二章 検討の概要
第三章 検討の結果
 3.1 コストの構成について
 3.2 コスト縮減事項の抽出
  3.2.1 概要
  3.2.2 コスト縮減マトリックスの作成
  3.2.3 コスト縮減マトリックスの整理
 3.3 ダム事業費の分析
  3.3.1 ダム事業費の構成
  3.3.2 本工事費の分析
  3.3.3 ダム費の分析
  3.3.4 基礎処理工
  3.3.5 堤体工
  3.3.6 濁水処理工
  3.3.7 その他
 3.4 コスト縮減が着たいできそうな共通的事項
  3.4.1 骨材の有効利用
  3.4.2 基礎処理
  3.4.3 プレキャスト化
  3.4.5 工期
第四章 コスト縮減についての提言
第五章 まとめ
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