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会長挨拶

雪の研究で著名な中谷宇吉郎博士のダムの堆砂問題に関する警告(*)を待つまでもなく、新しい湛水池の建設の余地が少ないなかで、既設の湛水池の容量が堆砂で減少していくことは今世紀半ば頃には大きな社会問題になってくるのではないかと懸念しています。堆砂問題の解決は非常に難しい技術的課題であるとともに、流域問題にも係わることでもあります。いまから既設ダムの具体的な堆砂対策を、技術のみならず、社会、環境、法制など関連する各方面から総合的に考究することが不可欠であろうと思っています。

 ポスト京都大会時代の日本大ダム会議としては、そろそろ京都大会開催の疲れも癒えた頃でありますから、上記の堆砂問題に留まらず、ダムに係わる懸案事項を長期的な視野で解決を図るべく、会員の皆様方の英知を集めて幅広く見直していく時期に差し掛かっていると思う次第です。こうした議論を通じて、当会議の更なる活性化を図るとともに、今後の歩むべき新機軸を明確にしていければと願っています。

 浅学菲才な私ですが、できる限りの努力をしてまいる所存です。国土交通省、経済産業省、農林水産省をはじめとする関係各機関ならびに会員各位におかれましては、何卒ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

(*) 中谷宇吉郎 ダムの埋没―これは日本の埋没にも成り得る (昭和26年)

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